2012年11月

息子がネフローゼ症候群と診断されて即日入院した。
インフォームドコンセントというのだろうか、医師から詳しく
説明されている最中、不思議な感覚に襲われた。
腎臓の仕組みを事細かく理解するにつれ、人間の体が
これほどまでに精密にできているのか、という感嘆と
それがほんのわずか狂っただけで、平凡な日常があっと
いう間に失われてしまうのか、という驚きが渾然となって
頭を巡った。

7月の終わりから始まった歯の治療がようやく終わった。
10年近く放置していた右奥歯の大穴がふさがったと
いうのに、何故かずっと前からそうだったかのように感じる。
右側でものを噛める感激も1週間ほどで「当たり前」に
なってしまった。しかし、歯の大事さを医者から諭され、
今では通常の歯磨きに加え、糸ようじ、液体ハミガキも
毎日の日課となった。
「当たり前」の有り難さをここでもまた感じられて嬉しい。

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