2007年09月

 北海道日本ハムファイターズが2連覇を達成しました。
今年のファイターズは小笠原・新庄と主力が抜け、開幕当初の
予想ではAクラスを維持するのが精一杯なのではないか、との
見方が大勢を占めていました。しかし、その穴をすぐさま
小谷野・工藤ら若手と坪井・田中幸らベテランが埋めました。
また、金村・八木の調子が上がらず、岡島が抜けた投手陣を
編成替えで持ち直し、武田久・マイケルの必勝リレーまで
作ってしまいました。残留戦力の中でも森本・田中賢・稲葉の
上位打線がこれ以上ないくらい機能していたのが光ります。
メンバー全員が少ない戦力をカバーし合い、少ないチャンスを
ものにした積み重ねの末の優勝と言えるでしょう。
今季を最後に日本を去るヒルマン監督の采配にも高い評価が
与えられています。
 それに対し、我らが千葉ロッテに対する酷評は見るに耐えません。
今朝、いろんなサイトで優勝を決めた試合についての意見を
見てみましたが、バレンタイン監督に対する批評が多数ありました。
もちろん暖かくチームを監督を応援する意見もたくさんあるのですが、
激しい意見の方がインパクトが強く、印象に残っています。
確かに今年の千葉ロッテの戦い振り、監督の采配には疑問符が
つくものやサプライズもたくさんありました。しかし、その
ひとつひとつは選手や監督が勝利を目指して最善と思うことを
全霊を込めて行っていることであり、我々一ファンの見えない
要素も含まれて決断されているものだと思います。
それがうまくはまれば拍手喝采を送り、うまくかみ合わないときに
罵声を飛ばす、というのは結果論先行の浅薄な見物人ではないか
と思います。古今東西プロ野球のファンとはそういうものなのかも
知れません。しかし、日ハムファンの投稿に見られた、
「敵チームの勝利に拍手を送れる、見習いたいファン精神」
という暖かい心を持っているファンが多い中では、ヤジ・罵声は
単に見苦しいものにしか映りません。
 思えば今年のファイターズは2005年の千葉ロッテに似ています。
決して強力とは言えない打線をつなぎにつないで得点を絞り出し、
高い投手力と守備力で守り抜く。(ロッテに高い守備力はなかったか?)
ヒルマン監督采配も一歩間違えば罵声を浴びるものになってしまうのでしょう。
ボビー采配もうまくかみ合えば喝采を浴びるものになるのでしょう。
我々ファンはああすれば、こうすれば、と勝手な采配を頭の中で
ふるいながらも、現在全力を尽くしているひいきチームを
ひたすら応援し、こうして野球を楽しめる毎日に幸せを感じられれば
それで良いのではないでしょうか。
 ハム2連覇の翌朝、ふとそんなことを考えていました。

 最後に、自分はバレンタイン監督の采配を全面的に応援します。
雅英、藤田、両投手にはきっかけをつかんで復活してもらいたい。
現在の戦力で、昨日の継投は妥当だった。9回の大量失点を生んだ背景は
チャンスを潰してきたマリーンズ打線と守りきったファイターズ投手・守備陣の粘りです。
優勝したファイターズは強い。優勝おめでとう。マリーンズ頑張れ。日本一は譲るな!
 

 9月に入り5勝6敗と失速気味の千葉ロッテ。
原因ははっきりしています。盤石だった抑えの
方程式が狂い始めているからです。勝ち試合で
あっても、抑えの弱体化をカバーするために
先発投手を終盤まで引っ張るケースが増えています。
6回までは…と思っていた先発の気持ちにも、
できれば完投、せめて7回まで、と負担がかかって
います。役割を各自がしっかり果たしてこそ機能する
バレンタイン野球です。歯車の食い違いをクライマックス
シリーズまでには回復してもらいたいところですね!

 ホワイトキャップスが千葉県早起き野球大会に挑戦してきました。
千葉県早起き野球協会には、千葉市・市原市・茂原市・木更津市の
早起き野球協会が加盟しており、それぞれの代表チームが全国、
関東大会への出場権をかけ、県大会を闘っています。千葉ふれあい
野球連盟は「早起き」野球ではないのですが、10年ほど前から
県協会に加盟し、リーグ戦優勝チームが代表としてこの大会に出場
していました。6年前に繰り上げで初出場させてもらったときには
木更津の強豪チームに大敗を喫してしまっていたので、今回にかける
思いというのは並々ならぬものがありました。6年前とは違い、自力で
獲得した出場権。チーム力も上がっている。今度こそはと臨んだ大会。
…なのに、仕事が入り自分は出場できませんでしたとさ!
 ちなみに結果は0-0の引き分け。(抽選で敗退)内容は良かった
ようで、来年こそは勝利をつかむことができるかな?

 千葉ロッテがシーズン終盤を迎え、良い戦い振りを見せています。
本当にこのチームの戦い方には、学ぶべき点が多いと常々思って
います。どこの球団のファンであっても、必ず名前を知っている、と
いうようなスター選手がいないにもかかわらず、気がつくと上位を
争っている…。良いチームになったものです。元々投手力においては
どの評論家もリーグ上位の実力を保証してくれていたのですが、
打撃力(破壊力)については大砲がいない分ソフトバンク・西武・
オリックスなどには見劣りがしてしまいました。そこを補うべくブポ氏
(統計アナリスト)のデータ解析をフル活用してのボビー日替わり打線
&1軍2軍の頻繁な入替えによって、登録メンバー全員のレギュラーと
しての自覚を促し、なおかつ打線につながりを持たせ、あのホームラン
抜きの大量得点を演出することができるのでしょう。
 昨夜は気持ち良く逆転勝ちしました。今日はホワイトキャップスが
気持ち良く快勝しました。さて、今晩も千葉ロッテの快進撃を見ながら
美味しくビールをいただくとしましょう!

↑このページのトップヘ